福井鉄道の越前武生駅「たけふ新駅」に改称 北陸新幹線「同名駅」との混乱避ける



福井鉄道は12月24日、福武線・越前武生駅の新しい駅名を「たけふ新駅」に決めたと発表した。2023年3月に変更する予定。

2010年3月の改称から1年半が過ぎた頃の越前武生駅。【撮影:草町義和】

今年2021年5月、北陸新幹線の福井~敦賀間に新設される南越駅(仮称、2024年春開業予定)の正式な駅名が「越前たけふ駅」に決まった。読みは越前武生駅と同じことから、福井鉄道は混乱を避けるため同駅を改称することに。複数案のなかから選択する一般公募を実施した。応募総数は約800件で、このうち最も多かった「たけふ新駅」が選ばれた。

旧駅名(越前武生駅)となる回数券や定期券は、それぞれの切符の有効期間終了まで、そのまま利用することができる。

越前武生駅の駅舎。【撮影:草町義和】

越前武生駅は1924年、武生新駅として開業。開業当時は武生町内の駅で、戦後の1948年には合併により武生市内の駅になった。2005年に武生市と今立町が合併して越前市となり、地元の要望を受けるなどして2010年3月25日に現在の駅名に改称された。漢字とひらがなの違いはあるが、改称後13年で元の駅名に戻る格好となった。

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