南海難波駅の2階中央改札口「初リニューアル」工事開始 「緩やかな曲線」「白で統一」



南海電鉄は10月1日、難波駅の2階中央改札口のリニューアル工事を開始した。まず南海本線側のリニューアルを大阪・関西万博の開催前に完了させる。

南海電鉄の難波駅。【撮影:草町義和】

リニューアル工事は第1期と第2期に分けられ、まず第1期として南海本線ホーム側の改札内コンコース(約990平方m)で工事を開始した。緩やかな曲線がデザインされた柱や白ベースで統一した床・壁で、明るく近未来的な空間に改修する。また、利用者が少ないエリアに椅子を新たに設置。これにより改札口周辺の混雑の分散を図る。

現在の難波駅2階中央改札口の改札内コンコース。【画像:南海電鉄】
リニューアル後のイメージ。【画像:竹中工務店/南海電鉄】

第1期エリアの工事は大阪・関西万博開催前の来年2025年3月ごろに完了する予定。その後、続いて高野線側のリニューアルも第2期として計画されている。

2階中央改札口付近の平面図。【画像:南海電鉄】

南海電鉄の難波駅は1885年に開業。駅舎は何度か建て替えられており、1932年には同駅の駅ビルで登録有形文化財の南海ビルディングがオープンしている。南海電鉄によると、現在の2階中央改札口のリニューアルは1977年の開設以来初めてという。

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