東北の観光列車「リゾートあすなろ」最終運行は新青森→八戸、二つの半島に立ち寄り



JR東日本の盛岡支社は6月1日、HB-E300系ハイブリッド気動車の「リゾートあすなろ」編成について、リニューアル前の最終運行を8月20日に実施すると発表した。

まもなくリニューアルされる「リゾートあすなろ」編成。【画像:JR東日本】

運行区間と時刻は、新青森10時17分発→蟹田10時56分着・11時20分発→青森11時58分着・13時30分発→大湊15時10分着・16時01分発→八戸17時53分着。奥羽本線・津軽線・青い森鉄道線・大湊線を走り、津軽半島と下北半島に立ち寄る。旅行商品限定の団体臨時列車としての運行を予定。商品の詳細などは決まり次第案内される。

「リゾートあすなろ」(左)と最終運行の運行区間(右、津軽線・蟹田~三厩を除く)。【画像:JR東日本】

「リゾートあすなろ」は東北新幹線・盛岡~八戸の延伸開業にあわせ2010年12月4日にデビュー。2両編成2本が製造された。観光列車用として運転台後部に展望室を配置したほか、側面の窓を大きくとって眺望性を向上。眺望用の腰掛やソファーも設置した。青森県と岩手県のエリアを中心に臨時列車などで運用されている。

最終運行後は青森県と岩手県のエリアで運行する「ひなび(陽旅)」と、宮城県・福島県・山形県を中心に運行する「SATONO」にリニューアル。まず本年度2023年度冬頃から「ひなび」の運行が始まり、来年度2024年春頃から「SATONO」の運行も始まる予定だ。

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