鹿児島本線・川内~隈之城の運転再開「見通し立たず」代行バス時間帯限定で運行



JR九州の鹿児島本線・川内駅(鹿児島県薩摩川内市)で発生した脱線事故からまもなく1週間になる。この影響で鹿児島本線は現在も一部区間が不通になっている。

川内駅構内で脱線した貨物列車。【画像:JR九州・JR貨物】

12月18日15時時点の運行情報によると、終日運転を見合わせている区間は旅客列車が鹿児島本線の川内~隈之城の2.6km。同区間に乗り入れている肥薩おれんじ鉄道線の列車も運休している。隈之城~鹿児島中央はほぼ平常通りの運転だが、下り伊集院6時41分発→鹿児島中央6時59分着の普通列車は運休している。貨物列車は肥薩おれんじ鉄道線・鹿児島本線の八代~鹿児島貨物ターミナルで運転を取りやめている。

川内~隈之城の代行バスは12月16日から運行が始まった。平日のみ時間帯限定で集中的に運行している。運行時間帯は午前の6~9時と午後の16~21時。おおむね10~15分間隔の運行だ。貨物列車もトラックによる代行輸送が行われている。

脱線事故は12月12日未明の3時03分ごろに発生。川内駅構内で下り鹿児島貨物ターミナル行き貨物列車の機関車1両とコンテナ車2両が脱線した。JR貨物の12月16日時点の発表によると、現在は復旧作業を進めているが時間がかかる見込みで、運転再開の見通しはたっていないという。

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