新大阪駅の西で「国鉄車」撮影会 12系や「なにわ」など、往年のヘッドマークも掲出



JR西日本と日本旅行は10月29日と12月24日、網干総合車両所の宮原支所(大阪市淀川区)で国鉄車両の撮影・見学ツアーを開催する。いまでは少数が残るだけとなった国鉄時代の客車や機関車を撮影、見学することができる。

宮原支所に配置されている12系。【画像:JR西日本・日本旅行】

撮影できるのは急行型客車の12系と、特急型14系の座席車を改造した団体列車用の欧風客車「サロンカーなにわ」、DD51形ディーゼル機関車。いずれも国鉄時代の1960~1970年代に製造された。12系には夜行急行「だいせん」のテールマークを、DD51形には寝台特急「出雲」のヘッドマークのレプリカを掲出し、それぞれの列車の現役時代の姿を再現するという。

「サロンカーなにわ」のラウンジなどの車内や、機関車の屋根上やエンジンルームなども撮影、見学できる。「サロンカーなにわ」車内の見学は時間指定制。12系の車内は車庫内にいるあいだ、いつでも見学可能だ。

14系改造車の「サロンカーなにわ」も撮影、見学できる。【画像:JR西日本・日本旅行】
DD51形も希少な車両になった。【画像:JR西日本・日本旅行】

また、車両所の会議室内でヘッドマークを展示。EF81形電気機関車と旧「トワイライトエクスプレス」の写真展示コーナーも設ける。車両所の屋上からも、通常は見ることができない位置から車両などを見ることができる。「サロンカーなにわ」展望室内では展示車両をデザインしたオリジナルグッズを含む商品の販売を実施。参加者全員に参加記念証をプレゼントする。

各日とも、9時15分~12時05分、10時~12時50分、13時45分~16時35分、14時30分~17時20分の4回に分けて実施。JR新大阪駅1階コンビニエンスストア「セブンイレブン・ハートイン」前付近に集合し、送迎バスで宮原支所に向かう。

参加に際しては「JR西日本 希少車両撮影・見学ツアー」と題した旅行商品を事前に購入する必要がある。募集人数は各日80人(各回20人)で旅行代金は大人1万6800円・子供1万5800円。子供のみの参加はできない。

12月24日の13時45分~16時35分の回は、東海道・山陽・九州新幹線の予約サービス「EXサービス」会員専用で「EX旅パック」「EX旅先予約」での予約限定。それ以外の回は日本旅行の「赤い風船 関西版」ウェブサイトで申込みを受け付ける。発売開始は「赤い風船 関西版」は10月2日11時からで、「EX旅パック」「EX旅先予約」が10月2日13時から。

新大阪駅の西寄りにある宮原支所。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」(左)や「サロンカーなにわ」(右)などが配置されている(2017年の報道公開)。【撮影:草町義和】

宮原支所は新大阪駅の西寄り、山陽新幹線の高架橋の南側にある車両基地。かつては宮原総合運転所という独立した車両基地だったが、2012年の組織改正で網干総合車両所の支所に変わった。関西圏の普通列車で運用されている223系電車や225系電車、クルーズトレインの87系気動車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のほか、12系など国鉄から引き継いだ車両も配置されている。

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