北総鉄道は7月1日から「北総鉄道社名変更20周年記念乗車券」を発売する。発売額は1000円。
北総開発鉄道から北総鉄道に改称した際、同社の社員が車両の社名プレートを付け替えた瞬間の写真を券面にデザイン。北総開発鉄道の社名板マグネット(38×120mm)が付く。切符としては北国分駅から大人480円区間と松飛台駅から大人380円区間、小室駅から子供140円区間の3枚分になる。
7月1日から京成高砂駅を除く北総線の各駅で販売。北総鉄道が出店するイベント会場でも販売する。販売部数は500セット限定で売り切れ次第終了する。
北総鉄道は京成線の京成高砂駅と千葉ニュータウン内の小室駅を結ぶ北総線を建設、運営する鉄道会社として1972年に設立。1979年から1991年にかけ開業した。当初は千葉県営鉄道の北千葉線の一部として計画された小室~印旛日本医大も1984年から2000年にかけ開業し、北総鉄道が列車を運行している。
北総線は北総台地上の千葉ニュータウン開発計画に伴い計画された路線であることに加え、同線の建設により沿線開発を促進して自社不動産に付加価値を付け、その売却利益を鉄道経営に還元するという経営方法から、設立時の社名は「北総開発鉄道」としていた。
しかし開業当初は千葉ニュータウンの入居が進まず鉄道経営も悪化し、1980年代には分譲用不動産の売却を条件に各関係機関からの支援を受けることに。2000年代に入ると千葉ニュータウンの開発がほぼ終わったこともあり、20年前の2004年7月1日付けで現在の北総鉄道に改称し、社名から「開発」の2文字を取った。
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