JR西日本とIRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道が乗継回数券 「激変緩和終了」を緩和



JR西日本と、北陸新幹線の並行在来線を運営する第三セクターのあいの風とやま鉄道(富山県)・IRいしかわ鉄道(石川県)の各社は4月1日から、各社の路線をまたいで利用できる乗継回数券を新たに発売する。JR線の乗継割引の終了による値上げ幅を抑える。

IRいしかわ鉄道線とJR線が接続している金沢駅。【撮影:草町義和】

6枚つづりの回数券で、有効期間は3カ月。JR線~IRいしかわ鉄道線の場合、発売額は東金沢~西金沢・野々市・松任間の場合で1260円(1枚あたり210円)。金沢~中津幡・本津幡・能瀬・宇野気間は1920円(同320円)になる。

JR線~あいの風とやま鉄道線は、高岡やぶなみ~新高岡・二塚・林・戸出間が1260円(同210円)、東富山~西富山・婦中鵜坂・速星間が1800円(同300円)だ。

いずれも子供用はないが、子供2人が1枚で乗車できる。発売期間は北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業するまでの約3年間とされている。

北陸新幹線は2015年3月、長野~金沢間が延伸開業。同時に並行する在来線(信越本線・長野~直江津間と北陸本線・直江津~金沢間)がJRから分離され、各県ごとに設立された第三セクターが運営を引き継いだ。

JR線と第三セクター各線をまたいで利用する場合、各社が設定する運賃を合算。鉄道の運賃は距離が短ければ短いほど距離あたりの運賃が高くなるため、とくに短い距離で複数の会社の路線をまたいで乗ると、運賃が大幅に高くなる。

そのため、JR各社と第三セクター各社は「激変緩和措置」として、指定した区間に限り乗り継ぎ割引を設定。東金沢~(IRいしかわ鉄道線)~金沢~(JR線)~西金沢間の場合、本来ならIRいしかわ鉄道線の運賃(160円)とJR線の運賃(190円)を合算して350円になるところ、IRいしかわ鉄道とJR西日本がそれぞれの運賃を割引して合計190円にしている。

この措置は北陸新幹線の金沢延伸開業から5年間とされ、今年2020年3月限りで期限を迎えることから、JR各社は乗り継ぎ割引を廃止することに。第三セクター各社は期限後も乗り継ぎ割引を維持することにしたが、それでも大幅な値上げとなることから、激変緩和措置の終了による激変を緩和するため、新しい回数券が発売されることになった。

東金沢~西金沢間の場合、4月1日以降は80円値上げの270円になるが、新たに発売される回数券(1枚あたりの金額)を使えば、実質的な値上げ幅は20円に抑えられる。