山陽電鉄・大塩駅「ドアカット」来年3月解消へ 橋上駅舎の完成でホーム延伸



山陽電鉄は12月1日、本線・大塩駅の橋上駅舎化工事と歩道橋(自由通路)整備の一部が完了し、12月11日から使用開始すると発表した。ホームにかからない車両のドア締切扱い(ドアカット)は来年2022年3月頃に解消される予定。

大塩駅の橋上駅舎のイメージ(南側から)。【画像:山陽電鉄】

橋上駅舎はエレベーター(上下ホーム各1基)と多機能トイレを整備。現在の駅舎と駅構内踏切は使用を中止する。自由通路はエレベーターを南側に1基設置する。現在の駅舎がある北側に加え、南側からも駅にアクセスできるようになる。歩道橋の北側エレベーターは来年2022年3月頃から使用開始の予定。南側の駅前広場は2022年夏頃の使用開始を予定している。

大塩駅の平面図。【画像:山陽電鉄】

大塩駅は現在、北側の駅舎とホームが構内踏切でつながっている。下り1番線ホームは6両分の長さがあるが、下り2番線ホームと上り3・4番線ホームは構内踏切があるため4~5両分しかない。このため、神戸方面に向かう6両編成の上り特急列車は同駅停車時に最後尾の1両がホームがかからず、ドアカットを行っている。

山陽電鉄は橋上駅舎化にあわせて現在の駅舎と構内踏切の使用を中止。これにより上りホームを延伸し、2022年3月頃にドアカットを解消する予定だ。

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