静岡鉄道が初の新型車両「だけ」営業運転 旧型7本並べた「最後」のイベント開催



静岡鉄道は3月7日、A3000形電車の7編成目(A3007編成)と8編成目(A3008編成)の営業運転を開始する。当日の列車のお昼以降は、すべてA3000形で運行。A3000形のみでの営業運行はこれが初めてになる。これを記念して従来車両の1000形をすべて並べて展示するイベントも行われる。

イベントの案内。【画像:静岡鉄道】

当日はA3007編成が新静岡駅を10時20分に発車。続いてA3008編成も同駅を10時27分に発車する。新静岡駅長が新しい制服で出発合図を行う。

一方、A3007・A3008編成の導入で1000形の第1001編成と第1006編成が引退。最終運行は新静岡11時31分発(第1006編成)と同12時04分発(第1001編成)になる。これ以降のこの日の列車は、すべてA3000形で運転される。

13時から16時までは、長沼車庫でイベントが行われる。1000形の7編成が同時に展示され、直前に引退した第1001編成と第1006編成に「思い出の写真」を展示するという。そのほか、オリジナルグッズの販売も行われる。

A3000形は老朽化した1000形の更新用として開発された新型車両。2016年に第1編成がデビューし、2024年まで24両(2両編成12本)が順次導入される計画だ。このうちA3006編成を除くA3001~A3008編成の2両編成7本は「静岡レインボートレインズ」と題し、それぞれ「静岡が誇るいろんな1番」にちなんだ色で装飾された。

A3000形の導入に伴い従来車両の1000形は順次引退している。今回の第1001編成と第1006編成の引退により、残るは10両(2両編成5本)だけに。現在残っている1000形が7本同時に長沼車庫で並ぶのも、これが最後になる。

A3007編成とA3008編成のイメージ。【画像:静岡鉄道】
A3000形のA3001編成。【撮影:草町義和】
引退する1000形の第1001編成。【撮影:草町義和】