東京メトロ「2000円で乗り放題」試行 平日は日中ポイント増、それ以外は付与無しに



日中の東京メトロ丸ノ内線を走る列車。【撮影:草町義和】

東京メトロは3月25日、交通系ICカード「PASMO」(パスモ)を使ったポイントサービス「メトロポイントクラブ」(メトポ)を活用し、混雑集中の緩和を目指す新サービスを導入すると発表した。土曜・休日が実質乗り放題となるサービスも試行する。

メトポはあらかじめ登録したパスモで東京メトロ線に乗車すると、乗車日数や回数に応じてポイントがたまるサービス。1日あたり3ポイントの「デイリーポイント」や、土曜・休日の1日あたり4ポイントの「ホリデーポイント」、1カ月10回の乗車ごとに10ポイントを付与する「ボーナスポイント」がある。

7月1日からはデイリーポイントを廃止。平日の日中10時30分~16時30分の利用で1日当たり5ポイントが付与される「デイタイムポイント」が新設される。平日の日中はいまより2ポイント増えるが、それ以外の時間帯はポイントが付与されない。土曜・休日はホリデーポイントを1日あたり7ポイント付与に変更し、実質的なポイント数は変わらない。ボーナスポイントや、ラッシュ時に実施している「オフピークプロジェクト」は従来通り。

デイリーポイントを廃止して新たにデイタイムポイントを設ける。【画像:東京メトロ】

このほか、秋頃から「休日メトロ放題」と題したポイント付与制度のトライアルを実施する。トライアル実施前月に登録料(月額2000円)を支払ったうえで、トライアル実施月の土曜・休日にパスモのチャージ残額で東京メトロ線を利用すると、トライアル実施翌々月に同社線の土曜・休日利用分を全額ポイント還元する。実質的には月額2000円で土曜・休日の東京メトロ線が乗り放題になる形だ。

「休日メトロ放題」の仕組み。【画像:東京メトロ】

東京メトロはメトポのポイント付与数を増やすことで、利用者が比較的少ない平日日中や土曜・休日に誘導し、混雑の集中の緩和を目指す。