西武「レッドアロークラシック」4月で定期運用を終了 初代レッドアローを「再現」



西武鉄道は3月19日、10000系特急型電車「ニューレッドアロー(NRA)」の第10105編成「レッドアロークラシック」が、4月29日をもって定期列車での運用を終了すると発表した。記念ロゴの掲出や記念切符・記念グッズの販売を行う。

10000系「NRA」の第10105編成「レッドアロークラシック」。【画像:西武鉄道】

「レッドアロークラシック」は4月16日から29日まで、定期運用からの引退を記念した「ラストランロゴ」を1・7号車の先頭部と4号車の側面に掲出する。

記念切符「さよなら『10000系レッドアロークラシック』記念乗車券」は、D型硬券3枚と専用台紙のセットで、1セット1000円。3月27日7~14時に本川越駅で先行販売を行い、3月29日からは池袋・所沢・西武新宿の各駅で一般販売を行う。

このほか、「レッドアロークラシック」をデザインしたフェイスタオル(1200円)やクリアファイル(300円)、キーホルダー(500円)、シートマグネット(500円)を4月中旬に発売する予定だ。

定期運用からの引退を記念して制作されたラストランロゴ。【画像:西武鉄道】
ラストランロゴの装飾イメージ。【画像:西武鉄道】

「レッドアロークラシック」は、特急「レッドアロー」の初代車両として1969年に登場した5000系電車のデザインを再現したもの。車体をクリーム色をベースに窓の下には赤帯を配し、先頭部はステンレス製の飾り板を模した銀色ラッピングを施した。

5000系「レッドアロー」(左)と10000系「NRA」(中央)、001系「ラビュー」(左)。【撮影:未来鉄道データベース編集部】
富山地方鉄道(富山地鉄)に譲渡された「レッドアロー」。【撮影:草町義和】

2011年11月27日から西武池袋線の特急「ちちぶ」「むさし」を中心に運用されていた。新型特急車両の001系電車「ラビュー」の登場で、「レッドアロークラシック」を含む10000系「NRA」は池袋線での運用を終了。現在は西武新宿線で運用されている。