能勢電鉄「3100系」4月に引退へ もと阪急の昇圧対応車、撮影会などイベント開催



能勢電鉄(兵庫県)は3月25日、3100系電車が4月末をもって引退すると発表した。これに伴い撮影会などの引退記念イベントを開催する。

4月末をもって引退する能勢電鉄3100系。【画像:能勢電鉄】

まず4月17日に「さよなら3100系撮影会&記念運転」を実施。日生中央の留置線に3100系の第3170編成と1700系電車の第1754編成を留置し、過去に使用したヘッドマークを取り付けて撮影会を行う。また、日生中央~川西能勢口間を1往復する特別運行列車にも乗車できる。募集人数は220人で参加費6000円。4月12日23時59分まで特設ウェブサイトで受け付けている。

続いて4月25日に「3100系お別れ撮影会」を実施。第3170編成を日生中央駅の留置線に留置して撮影会を行う。参加費は無料だが、こちらも特設ウェブサイトからの申込み(4月12日23時59分まで)が必要だ。募集人数は400人(大人一人につき子供二人まで入場可)。このほか、当日は平野車庫で引退記念グッズが販売される。

3100系は1960年代、3000系電車とともに製造された京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の電車。阪急は神戸線・宝塚線の架線電圧を600Vから1500Vに昇圧するのに先立ち、1500Vに対応した車両として3000系と3100系を開発し、3000系が神戸線、3100系が宝塚線で運用された。

阪急電鉄の3000・3100系は昨年2020年までに引退したが、3100系の4両編成1本(第3156編成)が能勢電鉄に譲渡され、編成番号を第3170編成に変更して1997年から運用を開始した。ワンマン運転に対応するための改造が行われたほか、先頭部にステンレスの飾り帯を設置し、外観上の特徴となった。今年2021年3月22日から、引退記念のヘッドマークを取り付けて運用されている。