京急新造車両の愛称「ル・シエル」に 「空」や「車両の特徴」などイメージ



京急電鉄は12月24日、一般から募集していた新造車両(1000系1890番台)の車両愛称が「Le Ciel(ル・シエル)」に決まったと発表した。

愛称が「ル・シエル」に決まった1000形1890番台。【画像:京急電鉄】

応募総数は3087件で、「風の谷のさてう」さんによる「ル・シエル」が最優秀賞を受賞。このほか、「レッドラビット(赤うさぎ)」「飛躍」「サンサン号」「幸風」の4点が優秀賞に選ばれた。

京急電鉄の発表によると、「ル・シエル」は伝統の海水浴特急「ラ・メール号」をオマージュしたもので、「京急に乗って遊びに行く、わくわくする雰囲気」をイメージしている。

「ル・シエル」はフランス語で「空(そら)」のこと。京急線は高台や高架を走り、空がよく見える区間が多い。また、「ル・シエル」の頭文字を取ると「L/C」で、ロング・クロス(Long/Cross)シートの転換機構を持つ1890番台の特徴を現していることなども愛称に込められているという。

1890番台は5月にデビュー。1編成の車両数は4両で、車内にはロング・クロスシート転換機構を搭載したデュアルシートを配置し、京急電鉄の車両としては初めてトイレを設けた。座席指定列車「モーニング・ウィング号」や貸切列車などで運用されている。

車両愛称の募集は6~7月に実施。京急電鉄は9月末にも愛称を発表する考えだったが、応募数が予想を上回ったことから決定に時間がかかったという。愛称は来年2022年3月頃から掲出される予定だ。

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