豊橋鉄道(愛知県)は2月7日、豊橋市内の路面電車(市内線)の3500形電車3503号をリニューアルすると発表した。車体更新を施して春から営業運行に入る予定。それに先立ちリニューアル記念の内覧会を実施する。
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内覧会は2月24日、赤岩口車庫で開催。10時・10時40分・11時20分・12時・12時40分の5回に分け、各回30分間、見学や撮影を楽しめるようにする。
参加には事前の申し込みが必要。参加には開催当日有効の「市内線1日フリー乗車券」か「いこまい豊橋 電車・バス1日乗車券」の購入が条件になる。1組2人までとして定員は各回20人。申し込みは豊橋鉄道が公開している予約フォームで受け付けている。締切は2月19日10時。
3500形はもと都電7000形電車。1953年から1956年にかけ93両が製造された。このうち31両が都電で唯一存続した荒川線用として残り、1977~1978年のワンマン化にあわせて車体を更新している。都電荒川線での運用は2017年までに終了したが、1970年に函館市交通局が10両を譲り受けて函館市電で2010年まで運用されたほか、1992年と2000年には豊橋鉄道が合計4両を譲り受けて3500形の3501~3504号として現在も運用している。
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昨年2023年7月、豊橋鉄道は3503号をリニューアルするとして同社のSNSで搬出時の写真を公表していた。同社は今回の発表でもリニューアルの詳細を明らかにしていないが、「外からの見た目も内装も他の3500形とは異なり、さまざまな点が刷新されました。製造から既に70年が経過していますが、装い新たにまだまだ元気に豊橋の街を走ります!」とアピールしている。
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