阪神・近鉄の相互直通運転「15周年」記念ロゴマークなど掲出



阪神電鉄と近鉄の2社は3月18日、阪神なんば線の開業と阪神線~近鉄線の相互直通運転開始から15周年を迎えるのにあわせ、記念ロゴマークを掲出した列車を運行すると発表した。

近鉄奈良線を走る阪神1000系。【撮影:草町義和】

記念ロゴマークのイメージ。【画像:阪神電鉄・近鉄】

阪神電鉄1000系電車6両編成1本と近鉄5820系電車6両編成1本を使用し、各車両の先頭部や側面に記念ロゴマークを掲出する。3月20日から約1年間、運行される予定。

阪神1000系は阪神本線・大阪梅田~元町と阪神なんば線・尼崎~大阪難波、神戸高速線・元町~西代を中心に、山陽電鉄線・西代~山陽姫路や近鉄線・大阪難波~近鉄奈良でも運行される予定。近鉄5820系は近鉄線・大阪難波~近鉄奈良と阪神線・大阪難波~神戸三宮で運行されるが、運用上の都合で京都線・橿原線の京都~橿原神宮前でも運行される場合がある。

このほか、4月1日から来年2025年3月19日までは、阪神電鉄の5001形電車を除く全編成に15周年を記念したオリジナルデザインの副標を掲出する。2社は今後も15周年記念の企画乗車券・記念グッズ・旅行商品の販売や各種イベントを実施するとしている。

記念ロゴマークの掲出位置。【画像:阪神電鉄・近鉄】

阪神なんば線を走る近鉄5820系。【撮影:草町義和】

阪神なんば線は尼崎~大阪難波の10.1kmを結ぶ阪神電鉄の鉄道路線。現在の阪神本線の増設線(第2阪神線)の一部として、尼崎~千鳥橋が1924年から1928年にかけ開業した。当時の線名は伝法線だった。

戦後は阪神線と近鉄線を接続する計画に変わり、1964年に線名を西大阪線に改称するとともに西九条駅まで延伸された。その後は反対運動や建設費高騰の影響で中断していたが、2000年代に入り上下分離方式により計画を再開。15年前の2009年3月20日に西九条~大阪難波が延伸開業して線名を現在の阪神なんば線に改称し、阪神線と近鉄線の相互直通運転が始まった。

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