新潟駅の万代口バスターミナル「さよなら」営業終了後にイベント 65年の歴史に幕



新潟駅の万代口バスターミナル(新潟駅前停留所)が3月30日限りで営業を終了する。新潟交通とJR東日本新潟支社は営業終了後の4月6日、「さよなら新潟駅万代口バスターミナルの日」と題したイベントを開催する。

新潟駅の万代口バスターミナル。【撮影:草町義和】

開催場所は新潟駅の万代口バスターミナル内や南口広場など。開催時間は万代口バスターミナル内が11~17時で、それ以外の会場は11~19時になる。

万代口バスターミナルでは、このバスターミナルの特徴だったスイッチバック運転を楽しめるコンテンツを用意。本職の誘導員の指導を受けながら笛を吹いてバスを誘導するバック誘導体験(有料)や、バスに乗って駅周辺を回遊してから万代口バスターミナルにスイッチバックで乗り入れる乗車体験(無料・事前申込制)を行う。ほかにもバスターミナルの歴史を振り返る写真展などが行われる。

南口広場では、万代口バスターミナルの案内サインなどのバス古物や駅名標などの鉄道古物、グッズ類などを販売。古物の一部はオークション販売になる。たき火にあたりながら食事を楽しめる企画もあり、会場で展示する新潟交通の高速バス車両には食べ物を持ち込める。

このほか、イベント会場など5カ所に設置したクイズに答えるとポストカードなどがもらえる回遊イベントも行われる。

スイッチバックで万代口バスターミナルに入る新潟交通のバス。【撮影:草町義和】
万代口バスターミナルは高架下の新しいバスターミナルに移転、統合する形で姿を消す。【撮影:草町義和】

現在の新潟駅は1958年に移転開業し、翌1959年には万代口バスターミナルも開業した。頭端式の構造を採用しており、バスはバック運転で入って発車するスイッチバック式が特徴だ。

新潟駅は線路の高架化が2022年6月までに完了。これに伴い高架下に新しいバスターミナル(新潟駅停留所)が整備され、今年2024年3月31日に使用開始する。万代口バスターミナルは高架下のバスターミナルに移転、統合する形で姿を消し、65年の歴史に幕を閉じる。

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