東北地方を横断して熱帯低気圧に変わった台風5号の影響を受け、東北地方の一部の鉄道路線が運転を見合わせている。路盤流出などの被害も発生している模様だ。7月25日からの大雨で被災した線区は山形新幹線などが全線の運転を再開したが、奥羽本線の一部区間などで運休が続いている。
国土交通省と鉄道各社によると、7月25日からの大雨と台風5号の影響で運休している線区は次の通り(8月13日18時10分時点まとめ)。
JR東日本
●奥羽本線:新庄~真室川~院内
※7月25日からの大雨で被災
・8月23日から新庄~真室川で代行バスの運転開始
●釜石線:遠野~釜石
※台風5号の影響
・8月13日の上り列車は終日運休
・8月13日の下り列車は22時ごろまで運休
●花輪線:好摩~鹿角花輪
※台風5号の影響
・再開のめどは立っていない
●山田線:上米内~宮古
※台風5号の影響
・8月13日は終日運休
●陸羽東線:鳴子温泉~新庄
※7月25日からの大雨で被災
・8月23日から代行バスの運転開始
三陸鉄道
●リアス線:宮古~田老
※台風5号の影響
・佐羽根~田老で路盤流出などが発生した模様
・代行バス運転
国土交通省や気象庁によると、日本の東にある台風6号は北西に進み、8月14日までには三陸沖で熱帯低気圧に変わる見込み。一方、日本の南にある台風7号は発達しながら北上し、8月14日夕方から夜にかけて小笠原諸島に最も接近する見込み。東日本や北日本では台風の北上に伴い8月15日ごろから波が高くなり、8月16日から17日にかけて大荒れの天気になるおそれがある。引き続き警戒が必要だ。