叡山電鉄の700系「デビュー時のカラーリング」復活 最後の未リニューアル車で



叡山電鉄は昨年2024年12月27日、700系電車のうち未リニューアル車の721号をデビュー当時のカラーリングに戻し、「リバイバル721」として運行すると発表した。

700系の721号(2014年)。【撮影:草町義和】

700系は1987年にデビュー。叡山電鉄では初の冷房車で8両が製造された。当初のカラーリングはアイボリー・マルーンの2色。1993年から車両によって異なる4種類の色の帯で装飾したデザインに変更し、デビュー当時のカラーリングは2011年までに姿を消した。

2018年以降は観光車両への改造を含め700系のリニューアルが実施されており、リニューアルされていないのは721号の1両だけに。この車両も来年度2025年度にはリニューアルされる予定だ。

叡山電鉄は「ご利用のお客さまや沿線の皆さまにとっても昭和末期から平成の頃を偲んでいただくきっかけになれば」とし、リニューアル工事に入る前に721号をデビュー当時のカラーリングであるアイボリー・マルーン2色に変更して運行することを決めた。

700系デビュー時のカラーリングだったころの721号。【画像:叡山電鉄】

「リバイバル721」の運行期間は今年2025年2月1日~5月6日の予定。初日は修学院車庫で撮影会(予約・有料制)を行う。また、運行開始の記念切符も2月1日から発売する。

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