京王電鉄は7月21日、農産物輸送の実証実験を京王線で実施すると発表した。高速バスやトラック、鉄道を組み合わせ、農産物を東京都心に運んで販売する。
運ぶのは飛騨高山で生産されるトマト・ホウレンソウ・モモ・ナス・トウモロコシ・キュウリなど。1日あたり段ボール(120サイズ)6箱程度を配送する。実証実験の期間は7月27日~来年2022年3月31日の火~土曜日。
農産物の直売所施設「特選館あじか」(岐阜県高山市)から高速バス・トラックで京王バスの永福町営業所に配送。ここから京王線の八幡山駅に運び込み、八幡山→新宿間は午前10時台の新宿行き各駅停車で輸送する。
新宿駅に到着後、観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin 京王新宿」に運び込んで農産物を販売する。鉄道での輸送では、「京王ライナー」で運用されている5000系電車をモデルにしたカバーを装着した台車を使用する。
京王電鉄によると、鉄道を使うことで都心部の道路混雑の影響を回避し、商品配送の定時性・速達性確保につなげる。今回の実証実験の検証を踏まえ、農産物以外の商品配送など新たなサービスの検討につなげるという。
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