小田急電鉄は3月31日、向ヶ丘遊園駅(川崎市多摩区)のリニューアルについて、4月1日に北口駅舎の工事が完了し、全面リニューアルオープンすると発表した。
向ヶ丘遊園駅の北口駅舎は、1927年の開業時から残る小田急線唯一の駅舎。腰折れ屋根(マンサードスタイル)が特徴だ。小田急電鉄によると、歴史や自然との調和を意識した「ナチュラル・レトロモダン」をコンセプトにリニューアル工事を実施。開業当時の面影を残しつつ外装を一新し、夜間には幻想的な演出をするライトアップ機能を設けたという。
また、コンコースを解放感ある吹き抜け天井仕様とし、照明もモダンなデザインのLEDに変更。改札口付近にはデジタルサイネージを新設し、沿線の暮らしに関わるものや観光・イベントの情報などを発信する。
南口駅舎や南北駅舎をつなぐ跨線橋(こせんきょう)は、2019年4月にリニューアル済み。マンサードスタイルの特徴を取り入れた外観としたほか、照明や壁面の色彩を茶系統にしてレトロ感を出したという。