JR北海道の特急列車が減便 新型コロナウイルスで利用者減少、定期列車にも影響拡大



JR北海道は3月11日、新型コロナウイルスの影響で利用者が減少しているとして、3月23日から特急列車を減便すると発表した。運転する特急列車も車両を減らす。

3月23日から減便する特急「ライラック」(左)。【撮影:草町義和】

減便により運休する特急列車は、3月23日~4月23日が札幌~旭川間の「カムイ9・29・45・8・12・28・42号」「ライラック21・39・38号」と、札幌~室蘭間の「すずらん4・6・8・7・9・11号」(「ライラック38号」は3月28・29日「ライラック旭山動物園号」含む)。

また、4月6日から23日は、札幌~函館間の「北斗10・24・1・15号」と札幌~帯広間の「とかち1・9・2・10号」も運休する。

札幌~釧路間の「おおぞら」は減便しないが、3月23日~4月23日は1両減らして5両編成になり、自由席車が1両だけになる。「北斗」の運休しない列車は、3月23日から4月5日まで自由席を減らして6両編成に。4月6~23日は指定席車も1両減らして5両編成になる。

逆に「カムイ19号」は3月23日から4月23日まで、普通車指定席・グリーン車指定席の合造車1両を増やして6両編成で運転。指定券は車内でのみ販売される。

運休に伴い旅行を取りやめる場合は、無手数料で切符を払い戻すことができる。また、減車となる指定席の切符をすでに持っている場合、座席は乗車時に案内するという。

新型コロナウイルスの影響によるイベントの中止や感染拡大防止などの影響で、鉄道の利用者も大幅に減少している。 JR各社によると、3月1~9日の新幹線の利用者数は前年同期に比べ、ほぼ半減している。

JR各社はこれまで観光列車などの臨時列車を中心に運転を中止していたが、JR北海道は定期運転の特急列車の減便にも踏み込んだ格好となった。