大阪メトロが年末年始の終夜運転中止を決定 「実施」発表から2週間で方針転換



大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は12月10月、本年度2020年度の2020年12月31日から2021年1月1日にかけ実施する予定だった年末年始の終夜運転を中止すると発表した。

大阪メトロ御堂筋線の列車。【撮影:草町義和】

大阪メトロは「大阪府下における新型コロナウイルス感染症拡大による医療のひっ迫などの状況に鑑み、おおみそかから元旦にかけて予定していた地下鉄・ニュートラムの終夜運転を中止します」としている。終夜運転計画の発表から2週間ほどで方針を転換した。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部の鉄道社局は例年行っている終夜運転を中止することを決めているが、大阪メトロは11月27日、緊急事態宣言の発令などにより外出自粛要請があった場合は取りやめる場合があるとしつつ、年末年始の終夜運転を実施すると発表していた。

大阪府の吉村洋文知事や大阪市の松井一郎市長は12月8日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、年末年始の帰省や外出の自粛を呼びかけ、松井市長は同市が株式を100%保有する大阪メトロに対しても終夜運転の中止を要請していた。

関西の大手私鉄のうち南海電気鉄道(南海電鉄)・京阪電気鉄道(京阪電鉄)・阪神電気鉄道(阪神電鉄)・阪急電鉄の4社が11月27日に終夜運転の中止を発表。近畿日本鉄道(近鉄)も12月4日に終夜運転の中止を発表していた。