スウェーデンの新型高速列車、アルストムが受注 自転車の搭載OK、食事も提供



スウェーデン国鉄(SJ)とアルストムは4月6日、新型高速鉄道車両の契約を締結したと発表した。契約額は約6億5000万ユーロで25編成を導入。15編成のオプションが付く。運行開始は2026年の予定。

SJが導入する新型高速鉄道車両のイメージ。【画像:アルストム】

新型の高速車両は、ボンバルディア・トランスポーテーション(アルストムが買収)が開発した「ゼフィロ」ベースの動力分散方式の電車。気温がマイナス40度でも運行できるよう設計され、北欧の気候条件に対応した。1編成の座席定員は363人。車内には自転車を搭載できるスペースや、温かい料理を提供する食事スペースも設けられる。停電時に自走するためのバッテリーシステムを搭載する。

客室内のイメージ。【画像:アルストム】
車内には自転車を搭載できるスペースも設けられる。【画像:アルストム】
食事スペースのイメージ。【画像:アルストム】

最高速度は250km/h。リニューアルした従来型の高速車両「X2000」とともにスウェーデンの主要都市を結ぶ。SJとアルストムによると、スウェーデンの列車としては史上最速になるという。

車両の幅や電気システム、信号システムはスウェーデンのほかデンマークの鉄道に対応。ノルウェーでの運行も認定される予定で、スウェーデン~ノルウェー・デンマークを結ぶ国際列車でも運用される予定だ。

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