木次線で盛土崩壊や土砂流入 中国地方を中心に大雨で鉄道寸断



木次線の列車。【撮影:草町義和】

7月1日から続く大雨による各地の被害状況について、国土交通省は7月9日11時時点の情報をまとめた。鉄道関係では3事業者5路線で施設の被害が確認されている。

JR西日本では山陽本線の糸崎駅(広島県三原市)構内で線路が冠水。山陰本線は倉吉~米子間(鳥取県)で切取崩壊(由良駅)や線路冠水(下市駅)の被害が発生している。米子~仁万間(鳥取県・島根県)でも踏切遮断機の倒壊(荒島~揖屋)や切取崩壊(玉造温泉~来待)、盛土崩壊(荘原~直江)が発生している。

木次線は宍道~出雲三成間(島根県)で被害が発生。南宍道~加茂中間で盛土崩壊・土砂流入が起きたほか、加茂中~幡屋間でも盛土が崩壊した。

一畑電車(島根県)は北松江線の伊野灘~一畑口間で土砂が流入したほか、大寺~美談間で道床が流出した。このほか、小湊鉄道線(千葉県)では馬立~上総牛久間と上総大久保~養老渓谷間で路盤が流出した。

運転を見合わせている鉄道路線は、7月9日9時10分時点で6事業者18路線に及んでいる。

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