岡山電軌の岡山駅前広場乗り入れ、近日中にも特許へ 運輸審議会が軽微事案認定



国土交通大臣の諮問機関・運輸審議会は1月14日、岡山市内の路面電車を運営する岡山電気軌道が申請していた岡山駅前広場への乗り入れを、「軽微な事案」と認定した。国土交通大臣は近日中にも特許するとみられる。開業は2023年度の見込み。

岡山電軌の岡山駅間停留場。左奥にJR岡山駅がある。【撮影:草町義和】
岡山電軌の岡山駅前停留場。左奥にJR岡山駅がある。【撮影:草町義和】

岡山電軌が特許を申請したのは、岡山駅前停留場から岡山駅前広場までの延伸区間の、軌道法に基づく軌道事業。現在の岡山駅前停留場は、JR岡山駅から交差点を挟んで180mほど離れており、JR線からの乗り換えがしにくい。このため、軌道を延伸して岡山駅前広場に乗り入れる構想が浮上し、2019年6月に都市計画が決定していた。

軌道事業の特許が申請された場合、運輸審議会は委員間での議論や公聴会の開催などによって申請の内容を審議し、特許が妥当かどうかを国交相に答申。国交相はこれを受けて申請を特許、または却下する。

ただし、運輸審議会が申請を「軽微な事案」とした場合、同審議会は答申を出すための審議は行わず、国交相も早期に申請を認めるケースが多いため、近日中にも特許されるとみられる。