ナイジェリアの都市鉄道に「タルゴ」導入 もとは米高速鉄道「宙に浮いた車両」



ナイジェリアの鉄道にスペイン・タルゴ社の高速車両「タルゴ」が導入される。1月20日までにナイジェリアの現地メディア『Nigerian Tribune』『PM News』『Daily Trust』などが伝えた。

ナイジェリアの都市鉄道に導入される「タルゴ」。【画像:Tyler Silvest/wikimedia.org/CC BY 2.0】

『PM News』によると、「タルゴ」が導入されるのはナイジェリア・ラゴス州で今年2022年中に開業する予定の都市鉄道「レッドライン」。全長37kmで11駅が設けられる。『DAILY TRUST』によると、レッドラインは西アフリカ初のメトロシステム(日本の地下鉄に相当)になるという。

導入される「タルゴ」は、米国ウィスコンシン州の高速鉄道に導入されるはずだった2編成。2009年に同州が発注したが、州知事が民主党から共和党に代わった際に高速鉄道計画が中止され、完成した車両は使われないまま宙に浮いた状態になっていた。

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