京急電鉄と京成電鉄は10月31日、共同検討に関する合意書を締結したと発表した。空港アクセスの充実などを目指し、運行システムや車両の共通化などの検討を進める。

共同検討の項目は「鉄道の運行に関する検討」「両社沿線の観光拠点等への相互送客施策」「株主優待の拡充に向けた相互協力」の三つ。
鉄道の運行については、技術開発の進展などを踏まえた次世代運行システムの導入に向け、両社で地上設備や車両の共通化などの研究・検討を進める。また、京急電鉄は「新たな輸送サービス」の検討に着手。京成電鉄が計画している「新型有料特急車両」との共通化の検討を進める。
新型有料特急は2028年度から押上~成田空港で運行を開始する予定の列車。今年2025年5月に京成電鉄が公表した中期経営計画に盛り込まれている。
京急電鉄の広報担当者は取材に対し「運行区間なども含め、これから全体的に検討する」と話した。都営浅草線経由で京急線~京成線を直通する新型有料特急を運行するのか、あるいは京成電鉄の新型有料特急車両と仕様の共通化、統一化を図った車両を導入して京急線内のみ運行するかどうかについても「それらも含めて検討する」としている。

観光面での協力については、両社沿線の観光拠点等への相互送客施策の推進に向けイベントの実施や企画乗車券の発売などを検討。第1弾として両社沿線の神社仏閣をめぐるスタンプラリーを開催する予定だ。株主優待は両社の株主優待乗車証とそれぞれの企画乗車券の交換制度の開始に加え、京急ストアやリブレ京成で使える買物優待券の相互利用も開始する。
両社は「増加が見込まれるインバウンド需要に対し一層の対応が必要となる一方、少子高齢化による生産年齢人口の減少や、労働力不足、物価高といった課題が顕在化しており、大きく変化している」とし、共同検討を行うとしている。
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