鳴門線「意見交換会」鳴門市が企画 存続に「必要なこと」「できること」議論



徳島県鳴門市は「JR鳴門線に関する意見交換会」を鳴門市消防本部で開催する。開催日時は7月31日の13時30分~15時。鳴門市長が鳴門線の存続について意見を交わす。

鳴門線の列車。【撮影:草町義和】

定員40人で申込みは鳴門市ウェブサイトで公開されているメールアドレスなどで受け付けている。締切は7月22日。ただし定員に達していない場合は当日の「飛び込み参加」も可能だ。

鳴門線は鳴門市内の池谷~鳴門8.5kmを結ぶJR四国の鉄道路線。JR四国が5月に公表した資料によると、2019年度は輸送密度が1925人。営業損益は1億6000万円の赤字だった。コロナ禍の2020年度は輸送密度が約400人減の1508人。営業赤字も1億7700万円で1700万円増加した。

1980年に公布されたかつての国鉄再建法では、原則として輸送密度が4000人未満の路線を廃止対象路線(特定地方交通線)としていた。とくに2000人未満の路線は第1・2次特定地方交通線とし、バス転換や第三セクターなど国鉄以外の事業者への転換が早期に図られている。

鳴門市は「JR鳴門線は地域の重要な移動手段のひとつ」「鳴門線を今後も存続させていくために『必要なこと』『出来ること』について、市長と参加者が気軽に話し合う意見交換会にあなたも参加してみませんか」と呼びかけている。

《関連記事》
JR西日本ローカル線「経営状況」開示、交通体系を議論へ 「鉄道は環境に優しくない」
JR四国「新型ローカル気動車」「運賃改定」検討 特急リニューアルやワンマン拡大も