北陸新幹線の新北陸トンネルが7月10日貫通へ 金沢~敦賀間で最長



鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は7月7日、北陸新幹線の新北陸トンネルが7月10日に貫通する予定になったと発表した。

現在の新北陸トンネルの坑内。【画像:鉄道・運輸機構】

鉄道・運輸機構によると、新北陸トンネルは2014年6月に工事を開始。6工区に分けて工事が進められてきた。全長2170mの田尻工区が7月10日に貫通する予定で、これにより全工区が貫通する。新型コロナウイルス感染拡大防止のため全工区の貫通を祝う式典は実施せず、田尻工区の工事関係者による貫通式のみ行うという。

新北陸トンネルは、2022年度末(2023年春)開業予定の北陸新幹線・金沢~敦賀間のうち、南越(仮称、福井県越前市)~敦賀(敦賀市)間に設けられるトンネル。在来線(北陸本線)の北陸トンネル(1万3870m)とほぼ並行するルートだ。

全長は1万9760m。金沢~敦賀間では最長で、既に開業している区間を含む高崎~敦賀間でも、飯山~上越妙高間の飯山トンネル(2万2251m)に次ぐ2番目の長さになる。2023年春予定の完成後はJR西日本が運営する。