ことでん初「ワンマン運転」志度線で 「降車時」の扱いなど変更



ことでん(香川県)は3月25日、運転士のみ乗務するワンマン運転を志度線で行うと発表した。4月16日の始発から実施する。ことでんがワンマン運転を実施するのは初めて。

ことでん志度線の列車。【撮影:草町義和】

乗車時の取り扱いに変更はなく、切符を購入するかICカードを簡易改札機にタッチする。一方、降車時は切符・運賃を運転士に渡すか、各駅に設置している集札箱に入れる方式に変更。ICカードは従来通り簡易改札機にタッチする。ドアは従来通り、すべてのドアが乗降・降車時ともに開く。

平日朝の瓦町6時53発の琴電志度行きと琴電志度7時34分発の瓦町行きは従来通り車掌が乗務する3両編成で、乗降時の取り扱いも従来通りだ。ただし、お盆や年末年始などで通勤通学の利用者の減少が見込まれる場合、これらの列車でもワンマン運転を行う場合がある。一方、沿線でのイベント開催などで利用者が増えることが見込まれる場合、車掌が乗務する場合もある。

ワンマン運転の実施に伴う安全対策として、すべての駅にホームミラー設置するほか、瓦町駅のホームには非常通報装置も設置。瓦町・今橋・琴電屋島・房前の各駅では、線路がカーブしている部分のホーム笠石に黄色塗装を施し、旅客に注意喚起する。また、車両には緊急時対策として避難ばしごとスロープ板を設置する。

志度線は瓦町~琴電志度間の12.5kmを結ぶ鉄道路線。利用者は減少傾向が続いている。1日平均の乗降人員(瓦町駅を除く)は2001年度が1万1172人だったのに対し、2016年度は9800人。コロナ禍の2021年度(4~9月の上期)は7644人だった。

ことでんによると、沿線人口の減少や新型コロナウイルスの感染拡大などで利用者が減少。今後も輸送需要の伸びを期待することは難しく、人件費を含む運営コストの増加も避けらないことから、志度線でのワンマン運転の実施を検討していた。安全性を向上させる設備を整備して検証を行った結果、安全が確認できたとしてワンマン運転の実施を決めたという。

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