JR西日本「QRチケット」関西で展開 211駅にリーダー設置、リーダーなくてもOK



JR西日本は12月20日、関西エリアの駅を対象に「QRチケットサービス」を導入すると発表した。2025年に開催される大阪・関西万博を機に国内外から関西を訪れる人の「便利でお得な移動」を実現するとし、紙の切符を購入せずチケットレスで鉄道を利用できるようにする。

QRチケットサービスエリア内の大阪環状線。【画像:こいけさん/写真AC】

利用に際しては「KANSAI MaaS」や「tabiwa by WESTER」「インバウンド向けQRサービス」などスマホアプリやネットサービスで周遊券などのQRチケットを購入。QRコードをスマホの画面に表示し、QRリーダーを設置した自動改札機にかざす。

QRチケットサービスの利用手順(「KANSAI MaaS」の場合)。【画像:JR西日本】

サービス提供エリアは関西エリアの大阪環状線などJR在来線244駅。こうち自動改札機を設置している211駅にQRリーダーを整備する予定で、QRリーダーがない駅でも客自身が駅に掲示するQRコードを読み取ることで利用できるようにする。

QRチケットサービスの提供エリア。【画像:JR西日本】

来年2024年4月からQRリーダーの設置を開始。来年度2024年度下期以降、順次サービスを開始する予定だ。

JR西日本によると、同社はこれまで交通系ICカード「ICOCA」を軸にチケットレス化を推進してきた。QRチケットサービスの導入でさらなるチケットレス化を推し進め、利便性の向上を図るという。

関西ではこのほか、スルッとKANSAI協議会に加盟する鉄道・バス7社(大阪メトロ・大阪シティバス・近鉄・京阪電鉄・南海電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄)がQRコードを活用したデジタル乗車券サービス「スルッとQRtto(クルット)」を2024年6月から開始する予定だ。

《関連記事》
関西の鉄道・バス「QRコード乗車券」2024年6月からサービス開始 まず7社
JR東日本「QRコードでチケットレス」全線に導入へ 対応改札機の設置スタート