南海電鉄・泉北高速鉄道「精神障害者割引」導入 一定の条件で5割引、本人単独も



南海電鉄と泉北高速鉄道は6月12日、「精神障害者運賃割引」を10月1日の運賃改定にあわせ導入すると発表した。割引の対象となるのは精神障害者保健福祉手帳を所持している本人とその介護者で、一定の条件下で切符が5割引になる。

南海電鉄の列車。【撮影:草町義和】

本人の手帳が第1級で介護者が付く場合、本人・介護者とも普通乗車券(乗車券)・定期乗車券(定期券)・回数乗車券(回数券)が5割引になる。ただし定期券で本人が12歳未満の場合は介護者のみ割引を適用し、介護者が購入できる定期券は通勤定期券に限られる。

本人の手帳が第2級・第3級で介護者がいる場合、乗車券と回数券は割引がない。定期券は12歳未満の本人が介護者と乗車する場合、介護者の通勤定期券が5割引になる。

いずれの場合も本人・介護者が購入する切符の種類・乗車区間・有効期間が同じで同時に購入し、同一の列車に乗車する場合に限り有効。本人が車椅子で利用する場合は介護者二人まで割引になる。

このほか、南海電鉄は介護者がおらず、本人が単独で利用する場合の割引も設定。101km以上(1km未満は切り上げ)を旅行する場合に限り、乗車券を5割引で発売する。橋本~岸里玉出~和歌山港(103.2km)などの区間が該当する。泉北高速鉄道は本人単独の割引は設定しない。

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