富山地鉄の路面電車南北直通で運賃改定認可 定期券は区間によって値下げと値上げ



富山地方鉄道(富山地鉄)は3月6日、同社が申請していた鉄道・軌道事業の上限運賃改定が認可されたと発表した。認可は3月3日付けで、改定日は3月21日。富山地鉄の路面電車・軽量軌道交通(LRT)の南北直通運転開始に対応する。

富山駅停留場で発車を待つ富山地鉄の路面電車。【撮影:草町義和】

現在は富山駅を挟んで南側の路面電車(富山軌道線)と北側のLRT(富山港線)の運賃(各210円)を別々に収受しており、富山軌道線と富山港線を乗り継ぐ場合は420円かかる。3月21日に富山軌道線と富山港線の南北直通運転が始まることから、直通区間を210円(ICカード180円)の均一制に。両線をまたいで利用する場合の運賃が事実上、半額になる。

定期券も、南北直通の開始にあわせて全区間統一の定期券に。発売額は通学1カ月の場合で7950円になる。現在の富山軌道線の定期券より330円安いが、富山港線の定期券との比較では510円高く、富山港線のみ利用している定期客にとっては値上げになる。

現在の富山軌道線と富山港線の定期券は、3月21日以降も手続きなしで富山軌道線・富山港線の全線を利用できるが、富山軌道線の定期券は減額分を日割り計算して無手数料で精算できるようにする。