大井川鉄道「きかんしゃトーマス号」2024年の運行日など決定 復路は片道利用OKに



大井川鉄道とソニー・クリエイティブプロダクツ(SCP)は4月9日、SL列車「きかんしゃトーマス号」が走るイベント「DAY OUT WITH THOMAS」の今年2024年のスケジュールなどを発表した。6月8日~12月25日の期間中、105日間にわたり開催される。

大井川を渡る「きかんしゃトーマス号」。【画像:(C)2024 Gullane (Thomas) Limited./大井川鉄道】

大井川本線の「きかんしゃトーマス号」は運行区間を新金谷~川根温泉笹間渡に拡大。約2年ぶりに大井川の本流に架かる橋梁を走る。車内放送を一新するほか、これまで乗り降りの取り扱いを行っていなかった家山駅は復路に限り乗り降り可能に。これにより「きかんしゃトーマス号」の乗車パターンは、(1)新金谷~川根温泉笹間渡の往復遊覧乗車、(2)新金谷→川根温泉笹間渡→家山、(3)家山→新金谷の三つになる。

運行時刻は、1便目:新金谷9時30分→川根温泉笹間渡→家山10時36分着・10時41分発→新金谷11時09分着、2便目:新金谷12時34分発→川根温泉笹間渡→家山13時29分着・13時34分発→新金谷14時02分着、3便目:新金谷15時08分発→川根温泉笹間渡→家山16時03分着・16時08分発→新金谷16時35分着。3便目は7月と8月のみ運行される。

このほか「バスのバーディー」「2かいだてバスのバルジー」や井川線の「きかんしゃトビー号」も引き続き運行される。「きかんしゃトビー号」の時刻は1便目:千頭10時27分発→奥泉→千頭11時38分着、2便目:千頭14時10分発→奥泉→千頭15時19分着。

井川線の「きかんしゃトビー号」。【画像:(C)2024 Gullane (Thomas) Limited./大井川鉄道】
「2かいだてバスのバルジー」(左)と「バスのバーディー」(右)。【画像:(C)2024 Gullane (Thomas) Limited./大井川鉄道】

運行日は「きかんしゃトーマス号」と「バスのバーディー」が共通で、6月8日~12月22日の土曜・休日を中心に運行。「きかんしゃトビー号」も一部の日を除き「きかんしゃトーマス号」「バスのバーディー」運行日に走る。「2かいだてバスのバルジー」の運行日は未定で、今後決まり次第案内される。

「きかんしゃトーマス号」「バスのバーディー」「きかんしゃトビー号」の運行日。【画像:大井川鉄道・SCP】

また、新金谷フォーマスフェア会場を刷新し、レール点検車「ウィンストン」を千頭駅から移設。特殊消防車「フリン」はトーマスフェア会場入口に移設する。新金谷駅前売店「プラザロコ」は大型プラレールコーナーが新たにオープンする。千頭トーマスフェアサテライト会場では蒸気機関車「ヒロ」「パーシー」「ジェームス」を引き続き展示する。

「ウィンストン」は千頭から新金谷に移る。【画像:(C)2024 Gullane (Thomas) Limited./大井川鉄道】

「きかんしゃトーマス号」の利用料金は、フェア入場券付きの往復チケットで大人4220円・子供1930円。フェア入場券が付かないパターンでは新金谷~川根温泉笹間渡の往復乗車が大人3820円・子供1930円、家山→新金谷の片道乗車が大人1190円・子供600円になる。

「バスのバーディー」「2かいだてバスのバルジー」「きかんしゃトビー号」は基本的にはツアー商品専用だが、「きかんしゃトビー号」は運行当日に空席がある場合に当日券(大人1800円・子供900円)を発売する。

2014年に始まった「DAY OUT WITH THOMAS」は2024年で10周年を迎える。大井川鉄道とSCPは「2024年は記念すべき新たな幕開けの年として新たな取り組みを続々と実行に移してまいります」としている。

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