「キハ281系」ラストランは10月 「スーパ北斗」初期の塗装・ロゴが最後の復活



JR北海道は7月13日、函館~札幌の特急「北斗」で運用されている特急型気動車「キハ281系」について、9月に定期運行を終了すると発表した。翌10月には「ラストラン」の臨時列車が運行される。

特急「北斗」で運用されているキハ281系。【画像:中村昌寛/写真AC】

キハ281系は現在、函館発「北斗5・7・19号」と札幌発「北斗2・14・16号」の計6本で定期運行されている。これらは9月30日限りでキハ281系での運行を終了し、キハ261系に置き換えられる。

ラストランの臨時列車は10月22・23日の2日間、「スーパー北斗」として函館~札幌で運行される。運行時刻は函館8時35分頃→東室蘭10時40分頃・10時42分頃→札幌12時16分頃と札幌12時38分頃→東室蘭14時11分頃・14時13分頃→函館16時37分頃。東室蘭以外の駅には停車しない。8両編成で全車指定席。

このほか、試作車のキハ281-901はラストランに向け、導入初期の塗装・ロゴマークに変更し、8月下旬頃から運行を開始する予定だ。

キハ281系は函館本線・室蘭本線・千歳線の函館~札幌を高速化するため開発された特急型気動車。国鉄時代から製造されていたキハ183系を除くと、JR北海道の車両として製造された特急型気動車はこれが初めてだった。JR四国の特急型気動車2000系をベースに振り子式を採用。1992年から1993年にかけ製造され、1994年に特急「スーパー北斗」(現在は「北斗」に統一)としてデビューした。

振り子式のキハ281系は保守コストがかさむことから、空気ばねの内圧を変化させて車体を傾斜させるキハ261系が開発され、「北斗」も2016年以降はキハ261系の導入が進んでいた。10月1日からは「北斗」全列車がキハ261系に統一され、キハ281系は28年の歴史に幕を閉じる。

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