東北JR線の被害状況 五能線など再開まで10日前後、磐越西線などめど立たず



国土交通省やJR東日本の発表によると、8月3日からの大雨による東北地方のJR各線のおもな被害状況は次の通り。

●五能線
大間越~白神岳登山口の白神川橋梁が損傷。8月5日は同区間を含む岩館~深浦で終日運転見合わせの予定。代行輸送は実施しない。運転再開まで10日前後かかる見通し。

損傷した五能線の白神川橋梁。【画像:JR東日本】

●奥羽本線(秋田以北)
下川沿~大館の盛り土が流出。8月5日は同区間を含む東能代~大館で終日運転見合わせの予定。一部列車に相当する代行バスを運転予定。運転再開は10日前後かかる見通し。

盛り土が流出した下川沿~大館の線路。【画像:JR東日本】

●奥羽本線(山形新幹線)
置賜~高畠で盛り土が流出。8月4日は山形新幹線・福島~新庄と奥羽本線・庭坂~赤湯が終日運転見合わせに。8月5日は昼頃から再開予定。

盛り土が流出した置賜~高畠の復旧工事。【画像:JR東日本】

●米坂線
羽前椿~手ノ子の小白川橋梁が倒壊。8月5日は全線で終日運転を見合わせる。再開のめどは立っていない。

●磐越西線
喜多方~山都の濁川橋梁が倒壊。同区間を含む喜多方~野沢で当面のあいだ運転を見合わせる。再開のめどは立っていない。

倒壊した磐越西線の濁川橋梁。【画像:JR東日本】

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