京急大師線「干支ヘッドマーク」デザイン募集 保存車デハ230形で初の「取付式」も



京浜急行電鉄(京急電鉄)は11月9日から23日まで、京急大師線「干支(えと)ヘッドマーク」のデザインを一般から募集する。ヘッドマークのデザイン制作者が、かつて同線を走っていた保存車両に自らヘッドマークを取り付けるという初のイベントも行う。

「干支ヘッドマーク」を取り付けて走る今年2020年1月の京急大師線の列車。【画像:京急電鉄】

募集するヘッドマークのサイズは、縦480mm×横430mm。「西暦(2021)」「干支(丑 うし)」「川崎大師」の文字をデザインに入れる必要がある。

手書きの場合は所定の応募用紙を使用。デジタルデータはアドビ・イラストレーターかアドビ・フォトショップを使用して作成した画像データを受け付ける。制作条件や送付方法などの詳細は京急電鉄のウェブサイトで公開している。

募集したデザインのうち入選作品2点のヘッドマークが、京急大師線を走る1500形電車に取り付けられる。掲出期間は来年2021年1月1日~2月3日。

京急大師線はいまから121年前の1899年に開業。沿線には平間寺(川崎大師)があり、年末年始は参詣客でにぎわう。京急電鉄は干支をテーマにしたヘッドマークのデザインを一般から募集し、毎年1~2月に入選作のヘッドマークを列車に取り付けて同線で運行している。

京急電鉄は「本年で、ちょうど干支が一周する12年目」であることを記念し、今回は今年2020年12月29日、京急電鉄の本社内にある博物館施設「京急ミュージアム」で、ヘッドマーク取付式を初めて実施する。

京急ミュージアムで静態保存されているデハ230形のデハ236号。【撮影:草町義和】

京急ミュージアムではデハ230形電車が1両(デハ236)、静態保存されている。デハ230形の最後の運用路線が京急大師線だったことから、これにちなんで入選者が自らヘッドマークをデハ236に取り付ける。