上田電鉄が崩落した千曲川橋りょうの「部品」と切符をセット販売 開業99周年記念



上田電鉄(長野県上田市)は6月13日、別所線の開業99周年を記念した「橋梁リベット・記念硬券セット」を発売する。200個限定で2000円。

2019年の台風19号で崩落した千曲川橋りょう。【画像:玄太/写真AC】

別所線の千曲川橋りょうで96年間使われていた接合部品(リベット)と記念硬券、乗車券をセットにしたもの。リベットは実際に使用していた部品のため個体差がある。6月13日の10時から上田駅の窓口で販売される予定だが、上田電鉄は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、時間を早めて販売する場合があるとしている。

また、上田市内の商業施設「アリオ上田」で6月13・14日に開催されるイベント「みんなの鉄道 IN アリオ上田 2020」会場でも販売される予定。初日で完売した場合は2日目は販売されない。通信販売はネットショップ「電車市場」で行う。

このほか、別所線の「鉄道むすめ」キャラクター「八木沢まい」がプリントされた木製(ヒバ)コースターも6月13日から上田駅と別所温泉駅で発売される。価格は620円。

別所線は、上田市内の上田~別所温泉間11.6kmを結ぶ鉄道路線。1921年6月17日に現在の城下~別所温泉間が開業し、1924年に千曲川橋りょうを含む上田~城下間も開業した。昨年2019年の台風19号の影響で、千曲川橋りょうが崩落。今回販売されるリベットは、崩落した橋りょうで使われていたものだ。

現在は上田~城下間で代行バスが運転されているが、2021年春の復旧を目指し工事が進められている。

別所線を走る列車。【撮影:草町義和】