熊本市電を運営する熊本市交通局は7月19日までに、バリアフリーに対応した超低床車両を2024年度以降に増備する方針を明らかにした。
交通局が6月30日付けで作成した移動等円滑化取組計画書によると、2024年度から2028年度にかけ、超低床車両10編成の導入を目指す。同時にバリアフリー未対応車の廃車を進める。
熊本市電で現在運用されている車両(全45編成54両)のうち、移動円滑化基準に適合している超低床車両は8編成16両で、全体の約30%にとどまっている。また、過半数の車両が車齢60年を超えていることから、老朽化した車両の更新に合わせてバリアフリーに対応した車両を導入し、バリアフリー適合率を高めていくという。
このほか、2021年度は通町筋(下り)・辛島町・動植物入口の各停留場を公共交通移動等円滑化基準に適合する停留場に改良し、バリアフリー化を図る。
熊本市電では1997年、日本初の超低床車両となる9700形が導入された。9700形は2001年までに5編成が製造されている。2009年と2014年には、9700形に続く新型の超低床車両として0800形電車3編成が製造された。
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