福岡市営地下鉄「運賃改定」認可 七隈線の延伸に対応、金額は据え置き



国土交通省の九州運輸局は8月2日、福岡市交通局が申請していた旅客運賃上限設定を認可した。福岡市営地下鉄七隈線・天神南~博多の延伸(来年2023年3月開業予定)に対応するもの。

2023年3月に開業する七隈線の延伸区間(博多駅ホーム)。【画像:福岡市交通局】

福岡市営地下鉄の上限運賃は20kmまで設定されている。七隈線の延伸で最遠区間が20kmを超えるため、6区(380円)の「19キロメートルを超え20キロメートルまで」を「19キロメートルを超えるもの」に変更する。金額は普通旅客運賃・定期旅客運賃ともに全区間で据え置き、6区も変更しない。

一方、空港線・天神駅と七隈線・天神南駅の改札外乗り換えによる運賃通算の特例は七隈線の延伸にあわせ廃止。これにより乗り継ぎ地点が天神・天神南駅から博多駅に変わる場合、最大で0.9km短縮される一方、最大4.1kmの増加になる。

交通局は乗車距離の増加で運賃が高くなるケースでは、経過措置として負担緩和策を実施するとしている。

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