西鉄は7月5日、天神大牟田線の雑餉隈駅付近から下大利駅付近の高架化について、8月28日から列車の運行を高架線に切り替えると発表した。同時に所要時間短縮と減便のダイヤ改正が行われる。
線路の高架切替で下大利駅の駅舎は新駅舎に移転。雑餉隈・春日原・白木原の各駅は改札からホームまでの通路が変わる。また、線路の高架化で踏切19カ所が解消される。
高架切替作業に伴い、太宰府線を含む西鉄福岡(天神)~筑紫で最終列車の繰り上げ(8月27日)と始発列車の繰り下げ(8月28日)が実施される。甘木線を含む筑紫~大牟田間は8月27・28日ともに通常ダイヤで運行される。
8月27日の下り西鉄福岡発は22時30分発の大牟田行き急行と22時25分発の柳川行き普通、22時18分発の小郡行き普通が最終に。上り西鉄福岡着は22時26分着の大牟田発特急と22時40分着の筑紫発急行、22時44分着の久留米発普通が最終になる。
高架切替当日の8月28日は西鉄福岡発の下り始発が7時30分発の大牟田行き特急と7時34分発の筑紫行き普通、7時47分発の大善寺行き普通。上り西鉄福岡着は7時46分着の大牟田発急行と7時55分着の筑紫発普通、8時03分着の大牟田発急行が始発になる。
8月28日に実施されるダイヤ改正では、今回高架化される区間の運行時間が最大で2分短縮。日中(10~17時)の所要時間は現在、特急の西鉄福岡~大牟田が上り62分・下り64分だが、改正後は上り60分・62分になる。
また、一部の時間帯で利用状況にあわせて運行本数を見直す。太宰府線・甘木線を含む天神大牟田線の運行本数は平日が現在713本だが、改正後は686本で4%の減少。土曜は2%減の631本、休日は1%減の617本になる。詳細は7月下旬頃に案内される。
この高架化は福岡市と福岡県が進めてきた連続立体交差事業。既設駅の高架化のほか雑餉隈~春日原には新駅が設けられるが、新駅は2023年度後半に開業の予定だ。
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