弘南鉄道の大鰐線「脱線」運転見合わせ続く 2019年にも別の区間で脱線事故



弘南鉄道の大鰐線(青森県)は8月6日に発生した脱線事故の影響で、全線の運転見合わせが続いている。8月9日0時時点の弘南鉄道の発表によると、9日も終日運転を見合わせるという。運転再開は「調査及び復旧作業が完了次第」としており、めどは立っていない。

調査入りした国の運輸安全委員会などによると、事故は8月6日の11時半ごろ、大鰐~宿川原(大鰐駅起点550m)で発生。大鰐駅を発車した中央弘前行きの列車(2両編成)が走行中、2両目前方の台車が2軸とも脱線し、そのまま50mほど走って停止したとみられる。乗客乗員19人が乗っていたが死傷者はいない。

大鰐線では2019年4月にも、中央弘前~弘高下を走っていた大鰐行きの列車が脱線している。枕木やレール締結装置の補修が不十分だったため、2本のレールの間隔が列車の通過中に大きく拡大したのが原因とみられている。

◆追記(2023年8月22日19時10分)

8月23日の始発から運転を再開する。

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