日立の米鉄道車両工場が着工 ワシントン地下鉄の新型車両「8000系」製造



日立製作所は10月19日、同社のグループの日立レールが米国に鉄道車両工場と試験線を建設すると発表した。投資額は7000万ドル(約104億円)。10月18日に米国メリーランド州ワシントン郡の建設地でくわ入れ式が行われた。2024年度第1四半期の完成を目指す。

日立レールが米国に建設する鉄道車両工場のイメージ。【画像:日立製作所】

車両工場の敷地面積は約16万6000平方mで、試験線は約730m。工場のフル操業後は日立レールの直接雇用460人を含む1300人の雇用を創出。日中シフトのみで月間20両の製造が可能という。

工場の完成後、ワシントン首都圏交通局が運営する地下鉄(ワシントンメトロ)向けの電車「8000系」256両(オプションを含めると最大800両規模)の製造を開始。1980年代から運行されている2000系と3000系の更新を図る。

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