都営地下鉄と日暮里・舎人ライナー「ダイヤ改正」急行運転の縮小や減便、一方で増発も



東京都交通局は1月25日、都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーのダイヤを改正すると発表した。都営浅草線は2月26日、都営新宿線と都営大江戸線、日暮里・舎人ライナーは3月12日に実施。「お客様の行動変容に伴うご利用状況など」を踏まえるとして、列車種別の変更や減便、増発などを行う。

都営浅草線で運転されている電車。【画像:いちななさん/写真AC】

都営浅草線では、おおむね10~16時台の列車種別を見直して急行運転を縮小。エアポート快特は現在1時間あたり3本のところ1~2本に減らし、各駅停車は現在1時間あたり9本のところ10~11本に増やす。朝夕のエアポート快特も、一部は地下鉄線内各駅停車になる種別に変更する。交通局はこれにより通過駅での乗車機会を増やすとしている。

また、西馬込~泉岳寺間の10~16時台の運転間隔は現在5~10分だが、これを10分間隔に変更して減便する。

都営三田線では、西高島平行き最終列車(西高島平0時40分着)を高島平行きに変更。これにより西高島平行き最終列車の同駅到着時刻は0時34分に変わり、6分繰り上がる。

都営新宿線は平日朝に増発を実施。本八幡発6時台と新宿発7時台にそれぞれ1本増発して運転間隔を短縮し、朝の利便性の向上を図るという。

また、平日・土休日とも急行列車(新宿線内急行運転)の一部を各駅停車に変更。10~16時台の通過駅での乗車機会を増やすという。急行は両方向とも1時間あたり各3本運転されているが、改正後は本八幡発→新宿方面が午前のみ1時間あたり1~2本に。新宿発→本八幡方面は午後のみ1時間あたり1~2本になる。各駅停車は1時間あたり10本になり、いまより1本増える。

このほか、一部の列車が8両編成から10両編成に変更されるが、10両編成の運用開始日は未定。交通局は決まり次第案内するとしている。

都営大江戸線は平日朝、清澄白河発→光が丘方面5時台と光が丘発→都庁前方面5時台にそれぞれ1本増発。平日夕方も都庁前発→飯田橋・両国方面16時台と光が丘発→都庁前方面18時台にそれぞれ1本増発し、運転間隔の短縮による利便性の向上を図る。

日暮里・舎人ライナーは、見沼代親水公園駅と日暮里駅の始発を5分繰り上げるとともに増発し、早朝時間帯の利便性の向上を図る。また、土休日の23~0時台も日暮里発の一部の列車時刻を変更して終電時刻を3分繰り下げる。

このほか、各線で実施されている終電時刻の繰り上げが「正規なダイヤ」になる。ただし一部の路線や区間では運転間隔などの見直しにより、いまより繰り下げになる場合と繰り上げになる場合がある。

平日の場合、都営新宿線の本八幡発→大島行き最終列車は9分繰り下げられ、大島着の時刻は0時24分に。都営大江戸線の六本木・大門方面→清澄白河行き最終列車は10分繰り上がって清澄白河0時45分着になる。

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