京急電鉄「朝ラッシュ時は維持」も「減便」「減車」など 2月26日ダイヤ改正



京急電鉄は1月25日、ダイヤ改正を2月26日に実施すると発表した。一部の列車の種別や運転区間を変更するほか、12両編成で運転する列車の変更や有料座席指定列車「イブニング・ウィング号」のパターン化などを行う。

京急線の列車。【撮影:草町義和】

京急蒲田発→羽田空港方面行き普通の始発列車は平日・土休日とも運転区間を拡大し、品川発→羽田空港方面行き特急に変更。羽田空港へのアクセス向上を図る。

平日ダイヤでは「イブニング・ウィング号」の運転本数と時刻を見直し、品川発の発車時刻をパターン化(18時45分~21時05分にほぼ20分間隔)する。久里浜線は日中時間帯(11~15時)の京急久里浜~三崎口間について「昨今のお客さまの利用状況」を考慮して約20分間隔に変更する。同区間は従来は10分間隔だったが、新型コロナウイルス感染拡大による利用者の減少を受け、昨年2021年10月から減便を実施。すでにほぼ20分間隔になっており、減便ダイヤが所定ダイヤとして盛り込まれる形だ。

土休日ダイヤでは、快特列車の12両運転を一部変更。金沢文庫発9~10時台の泉岳寺駅行き快特4本について、金沢文庫駅で連結する4両編成の行き先を京急川崎駅から品川駅に変更する。都営浅草線から直通の8両編成の金沢文庫行き快特(品川発9~10時台の4本)は、品川駅で4両増結する。一方、土曜日の金沢文庫発6時41分~8時41分の都営浅草線直通の特急7本は利用状況を考慮して同駅での増結を行わないようにし、1編成の車両数を減らす。

京急電鉄は「コロナ禍において乗降人員が減少しているなか、3密回避を図るべく朝ラッシュ時の運行は維持してまいります」としつつ、利用状況を踏まえてダイヤを一部見直すとしている。

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