京成電鉄「旧・成田空港駅」「博物館動物園駅」ツアー 通常は入れない場所を見学



京成トラベルサービスは日帰りツアー「京成電鉄 駅遺産巡りの旅」を企画した。通常は入ることができない東成田駅(千葉県成田市)の「旧成田空港駅」エリアと旧・博物館動物園駅(東京都台東区)の非公開エリアを見学する。

東成田駅の旧「スカイライナー」専用ホーム。通常は閉鎖されており駅名標は「成田空港」のまま残されている。【撮影:草町義和】

実施日は8月27日と9月17日の計2日。行程は次の通り。

京成上野9時00分頃→(3400形の臨時列車)→東成田10時15分頃(「旧成田空港駅」ホーム・コンコース見学)→空港第2ビル11時45分→(一部号車貸切の「スカイライナー」)→京成上野12時30分頃→旧・博物館動物園駅(非公開エリア見学)→13時30分頃終了・解散

往路の車内でプレゼント抽選会を実施する。東成田駅では旧・成田空港駅や旧「スカイライナー」に関する写真、ポスターなどを展示するほか、3400形を使った体験放送を実施。参加者全員に菓子入り「スカイライナー型BOX」などをプレゼントする。

旅行代金は大人6000円・子供4000円。定員は8月27日、9月17日の両日とも80人で、応募者多数の場合は抽選になる。申込みは8月16日12時まで京成トラベルのウェブサイトで受け付ける。

博物館動物園・東成田の両駅とも地下駅。東成田駅は1978年の開業時は成田空港駅で、成田空港アクセス特急「スカイライナー」が乗り入れていた。1991年にはターミナルビルに直結する現在の成田空港駅が開業し、これに伴い現在の駅名に改称。「スカイライナー」の乗り入れも終了した。島式ホーム2面4線のうち「スカイライナー」専用の1面2線は閉鎖され、通常は入ることができない。

旧・博物館動物園駅の出入口。【撮影:草町義和】

博物館動物園駅は1933年に開業。近くに上野動物園や国立科学博物館などがある。ホームが短く地下駅のため拡張工事も難しく、列車の編成が長くなるにつれて停車列車が減少。それに伴い利用者も減り、1997年の休止を経て2004年に廃止された。施設自体はいまも残っており、2018年には駅舎が東京都の歴史的建造物に選定された。

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