在来線特急「スーパーはつかり」19年ぶり盛岡~青森間で運転 E751系の4両編成



東北本線の青森以南を走っていた頃のE751系。【撮影:草町義和】

JR東日本・IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道の3社は7月19日、盛岡~青森間で「リバイバル特急スーパーはつかり」を9月4日に運行すると発表した。

東北本線・盛岡~青森間(現在のいわて銀河鉄道線・青い森鉄道線)の開業130周年を記念して運行するもの。「スーパーはつかり」が同区間を走るのは19年ぶり。

運行時刻は青森11時11分頃発→盛岡14時08分着と、盛岡15時00分頃→青森18時07分頃着。途中停車駅は二戸・三戸・八戸・野辺地で、各駅3~9分停車する。車両はE751系電車の4両編成を使用する。

旅行商品専用の団体臨時列車として運行。乗車に際しては旅行会社が発売する旅行商品を購入する必要がある。びゅうトラベルサービス・クラブツーリズム・阪急交通社の3社が発売する予定。乗車特典として記念乗車証がプレゼントされる。

「スーパーはつかり」は2000年3月、盛岡~青森間の速達型列車としてデビュー。新型車両のE751系が導入されたが、2002年12月には東北新幹線・盛岡~八戸間の開業に伴い運行を終了した。E751系は八戸~青森~弘前間の特急「つがる」に転用。2010年12月の東北新幹線・八戸~新青森間の延伸開業後は、青森~秋田間を結ぶ特急「つがる」として運行されている。

東北本線の盛岡~青森間は1891年9月1日、日本鉄道の路線として開業。のちに国有化され国鉄線になり、1987年の国鉄分割民営化でJR東日本の路線になったが、東北新幹線が青森まで延伸されたのに伴い、第三セクターのIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道が運営を引き継いだ。「リバイバル特急スーパーはつかり」は19年前と同じルートだが、全区間で第三セクター鉄道の路線を走ることになる。

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