来年2023年8月の開業を目指して準備が進む路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)「芳賀・宇都宮LRT」で、今年2022年11月17日から一部の区間で試運転が始まる。これに伴い電車の展示イベントが宇都宮駅東口停留場付近で行われる。
宇都宮市が10月26日に発表したところによると、宇都宮駅東口停留場から車両基地のある平石停留場の工事が10月末に完了する予定。11月17日に同区間で試運転を開始し、HU300形「ライトライン」が支障なく走行できるかどうか確認するという。
試運転開始後の11月26・27日には、宇都宮駅東口停留場付近で「ライトライン」の展示イベントが行われる。開催時間は10~18時で車内の見学時間の目安は15分程度。参加費は無料で事前の申込みは不要だが、当日の混雑状況などにより整理券の配布や入場制限を行う場合がある。
残る平石~芳賀・高根沢工業団地の工事は2023年3月に完了し、4月頃から試運転が始まる見通し。8月に宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地の14.6kmが宇都宮ライトレールの営業路線として全線一括で開業する予定だ。
「ライトライン」は芳賀・宇都宮LRTの開業時に導入される3車体連節・超低床式の路面電車。2021年5月から2022年6月にかけ全17編成が車両基地に搬入された。
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