JR東日本は7月2日から3日にかけ、東北新幹線の開業40周年を記念した列車を運行する。旅行商品専用の列車。下り上野→青森間と上り青森→盛岡間で、国鉄時代の40年前に開業した東北新幹線・大宮～盛岡間と前後の在来線の運行体系を再現する。
運行区間と時刻は次の通り。
●7月2日
新幹線リレー1号：上野8時26分頃→大宮8時50分頃
新幹線リレー3号：上野9時40分頃→大宮10時06分頃
東北新幹線開業40周年記念号：大宮10時33分頃→盛岡12時49分頃
国鉄色特急列車はつかり号：盛岡14時00分頃→青森17時00分頃
●7月3日
国鉄色特急列車はつかり号：青森11時00分頃→盛岡14時20分頃
「新幹線リレー号」は運行当時と同じ185系を使用。「東北新幹線開業40周年記念号」は東北新幹線開業時の200系の塗装（緑・クリームの2色）を再現したE2系を使用する。「国鉄色特急列車はつかり号」は国鉄特急色を再現したE653系で運行される。
乗車に際してはJTBメディアリテーリング・クラブツーリズム・阪急交通社・ビッグホリデー・JR東日本びゅうツーリズム＆セールスの各社が発売する専用旅行商品を購入する必要がある。
このほか、7月2日に上り盛岡→上野間でも「東北新幹線開業40周年記念号」（盛岡→大宮：E5系）と「新幹線リレー号」（大宮→上野：185系）に乗車するツアーが実施される。運行区間と時刻は盛岡8時40分頃→上野12時27分頃。乗車には山交観光かJR東日本びゅうツーリズム＆セールスが発売する旅行商品の購入が必要だ。
JR東日本びゅうツーリズム＆セールスの場合、同社のウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」で5月17日14時から発売する。
東北新幹線は1971年に東京～盛岡間が着工。しかし大宮以南では騒音・振動を懸念した沿線の住民や自治体による建設反対運動が激化し、工事が難航した。
このため1982年6月23日、大宮～盛岡間だけ暫定的に開業。同時に在来線の上野～大宮間を走る185系の「新幹線リレー号」が新設され、アクセス輸送を担った。同年11月15日には、上野～青森間を直通していた特急「はつかり」の運行区間が盛岡～青森間に短縮され、「新幹線リレー号」と東北新幹線、「はつかり」を乗り継いで東京と青森を結ぶ運行体系が確立した。
「新幹線リレー号」は東北新幹線が上野駅に乗り入れた1985年に廃止。「はつかり」も東北新幹線の八戸延伸に伴い2002年に廃止されている。
《関連記事》
・東北・上越新幹線「200系カラー」再現 E2系を装飾「ふるさとチャイム」も復活
・仙台→東京「夜行新幹線」幻に 五輪競技会場最寄り路線の臨時列車も縮小