在来線特急「とき」秋の臨時列車で復活 国鉄特急色のE653系で上越線を走行



JR東日本は8月19日、上野~新潟を上越線経由で結んでいた在来線特急「とき」の復活運転を行うと発表した。秋の臨時列車として計画されたもので、車両は国鉄特急色の電車を使用する。

在来線特急「とき」の復活運転で使われるE653系の国鉄特急色編成。【画像:まさきM/写真AC】

運転日は11月3日(上野発)と11月6日(新潟発)。時刻は上野8時30分→新潟13時47分、新潟12時46分→上野17時35分で、所要時間は5時間前後。途中停車駅は高崎・水上・越後湯沢・浦佐・長岡・東三条・新津の各駅。国鉄特急色で塗装された7両編成のE653系を使用する。全車指定席。

181系で運転されていた頃の「とき」。【撮影:草町義和】

「とき」は信越本線・長岡~新潟の電化により東京~新潟(上越線経由)のルートが全線電化されたのにあわせ、国鉄時代の1962年に運転開始。列車名は佐渡島に生息する鳥のトキにちなんだ。

車両は国鉄初の特急型電車151系を山岳・豪雪地帯向けに改良した161系を使用。のちに181系が導入され151・161系も181系に編入された。1974年からは181系と183系の2形式体制に。いずれの車両も赤・クリーム2色の国鉄特急色だった。

1982年の上越新幹線開業に伴い在来線特急「とき」は上越新幹線に移る形で廃止。新幹線「とき」も1997年の列車名再編でいったん姿を消したが、2002年に復活している。

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